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「何かを使う、買う、やってみる。」成功と失敗の物語

Ubuntu

OSのお話

OSがなければコンピューターはただの箱です。OSによってコンピューターが初めて動きます。ここで少し、一般の人にはあまり知られていないOSのお話をします。

 

世界で一番使われているOSは、日本発の「トロン」です。携帯電話の電波制御、家電製品、車のエンジン制御など幅広く使われています。そして、米国のロケット、宇宙機の制御にも使われています。

 

パソコンでOSと言えば、WindowsMacOSを誰もが思い浮かべると思います。しかし、ネットワークの世界ではシェア7割を占めるLinuxが主流です。

 

Ubuntu

Ubuntuiとは、簡単に言うとLinuxの種類の一つです。個人が使うパソコン用のOSです。聞きなれないものなので、興味を持つ人もやってみようとする人もあまりいないと思います。しかし、初めのハードルは少し高いですが、使ってみるといろいろいいところがあります。

 

軽い

起動、終了とも驚くほど速いです。

 

無料で常に最新

世界中の人が協力してアップデートしています。現在のバージョンは23.10です。

 

便利で簡単

現在使っているWindowsMacの環境を壊すことなくテストできます。また、インストールして使う場合も、環境を残したままできます。例えば、プリンタやマウスなどは初めから接続しておけば、勝手に認識して必要なドライバ等をインストールしてくれます。

 

二つの場面で

そうは言っても初めのハードルはちょっと高そうです。しかし、こんな時に役立つという使い方も二つあるので、チャレンジャーは挑戦してみるのもいいかなと思います。

 

買い替えを検討するほどのパソコンの故障や不調に見舞われた時、DVDドライブやUSBメモリなどからUbuntuを起動して動かせる可能性があります。もしそれで動くようなら、直せば使えることがわかります。

 

一番お勧めの使い方は、次に挙げるようなパソコンへの利用です。古くなって時代に合わなくなったパソコン。バッテリーが使えなくなって、それを買う程でもなく、新しいものに買い替えて残ったノートパソコン。それらにUbuntuクリーンインストールして使えば、快適に動かすことができます。電源コートを接続し移動させずに使えば捨てずに活用できるかなと思います。

 

ネットの閲覧やメールだけならとても快適です。また、OFFICEに変わるソフトも無料で使えるので便利です。

 

デメリット

WindowsMacに比べて使える専門的ソフトウェアは少なく、あったとしても何かをインストールすることが少し難しいです。個人ユースには良いですが、ビジネス用途としてはつらいところがあります。

 

新しいバージョンの初期は、ほぼ不安定ですので、安定バージョンになってから使う必要があります。それでも、ほぼ半年ごとにアップデートがあるので不安はありません。

 

販売用パソコンのOSとして

現在、中古PCには、それ専用の正規WindowsがOSとして入っているのが普通です。数は少ないですが、中には、Ubuntuを入れているものがあります。当然、OSが無料な分安くなります。BTOパソコンショップの中には、新品PCで、初めからOSの選択肢としてLinux系がある場合があります。

 

自分のPCでは

過去に壊れたデスクトップPCの起動に何度か使用しました。

 

他に、古くなったデスクトップPCで、Windowsとのデュアルブートにしての使用、クリーンインストールでの使用、どちらも行いました。サブ機として、主にネットの閲覧専用で使っていました。起動と終了が速いのでストレスがないです。

 

他の方へは

中古の安いノートパソコン1台にUbuntuをインストールして、某学校の部活動用に無償で貸し出していました。壊れることを気にしなくてよいので、体育館に置いて、部員が自由に使えます。

 

手持ちの古いノートパソコン2台にUbuntuをインストールして、中学生のグループ学習に使用してもらっていました。ネットにも接続しているので主に調べる学習で役立ちます。また、最近、学校の課題がタブレットの学習ソフトであることがあります。パソコンでもできるので、画面が大きく学習がはかどります。

 

お小遣いをはたいて自分で買ったDVDプレーヤーがすぐに壊れてしまった中学生がいました。その時、キーボードが壊れてしまって使っていなかった知人のノートパソコンをもらってきて、Ubuntuをインストールしました。その後DVD視聴ソフトも入れて、DVDプレーヤーがわりを作りました。キーボードは中古の無線接続の物を買いましたが、その後、無くても動くことがわかり、他の物に流用しました。無料で、DVDプレーヤーができました。

 

パソコンが古くなるとは

一般的には、たくさん使って寿命を迎えるというイメージですが、あまり使わずに「古くなる」場合があります。例えば、Windows10は、2025年10月14日にサポートが終了します。Windows11にするためには、ハードウェアの要件を満たす必要があります。その要件を満たさないとWindows11にはできません。(※抜け道はありますが)

 

このように、使用頻度が低くても、「日数を経過して古くなる」という場合があります。パソコンを所有していて、毎日使っている人の割合は、ほぼ7割だそうです。逆に考えれば、3割の人のパソコンは、それほど使用頻度が高くないということです。そのようなパソコンは、「日数を経過して古くなる」可能性が高いと思います。

 

そんな場合にUbuntuをインストールして使えば、サポート期限など関係なく、本当に使えなくなるまで使用を続けられます。

 

引用です

Ubuntuの日本語読み方は?
Ubuntuの読み方は「ウブントゥ」です。

 

Ubuntuという名はズールー語で「他者への思いやり」を意味しており、「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」という開発目標と繋がっている。 その開発目標から、Ubuntuの操作・インターフェースは初心者にもわかりやすいものになっており、デスクトップ環境としての人気が高い。

 

 

Ubuntuは、「ちょっともったいない」そんな時にも便利です。