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「何かを使う、買う、やってみる。」成功と失敗の物語

牛乳

宮城県で牛乳の問題があったすぐあとで、今度はアメリカのFDAから牛乳に関する発表がありました。

 

市販されている牛乳を調べたところ鳥インフルエンザウイルスの死骸の痕跡が発見されたとのことです。しかも、5本に1本の割合だということで驚きました。更に調べを進めると、牛にはすでに鳥インフルエンザに感染しているものが多数いて、無症状のものは気づかれないとのことなので、牛乳の検査結果が驚くべき事実を示しているとわかります。ただ、それ自体は死骸の痕跡なので問題はないとのことです。

 

鳥インフルエンザは直ちに人へ感染はしないそうですが、これまで2人の感染が確認されているとのことです。

 

さて、話は変わりますが、スーパーへ行って牛乳を買うとき多くの人に認識されていないなと思うことがあります。その一つは、分類です。牛乳を販売しているコーナーへ行くと妙に価格の安いものがあります。小さな四角で囲まれたところには「乳飲料」とあります。

 

牛乳と一般的に呼んでいるものは実際には3種類あります。「牛乳」「加工乳」「乳飲料」です。「牛乳」は、「生乳」を加熱殺菌したものです。他に手を加えることは禁じられています。

 

殺菌方法

一般的に販売されている牛乳の殺菌方法は、大別すると2種類あります。(細かく分類すると5種類です。)
低温殺菌は、63度で30分程度、超高温瞬間殺菌は120度で2.3秒というのが一般的なところかと思います。低温殺菌は時間がかかるので販売価格も高くなりますが、たんぱく質が変性しないので味が保たれます。一般的に販売されている「牛乳」は、超高温瞬間殺菌です。

 

今回、FDAが検査したのは、低温殺菌牛乳です。鳥インフルエンザウィルスの死骸の痕跡の発見ということですから。見方を変えると殺菌方法の有効性を示したともいえます。そう考えると喜ぶべきか悲観すべきか難しい問題です。