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「何かを使う、買う、やってみる。」成功と失敗の物語

板囲いの木材 木製パレット

毎年、11月に冬囲いをします。囲いの方法にはいくつかの種類があります。今回は、その中の板囲いのお話です。

 

冬囲い(板囲い)には、20年以上繰り返して同じ丸太や木材を使っています。そのため、さすがに腐ったり虫食いにあったりと劣化してしまいました。

 

そこでホームセンターにそれらを購入しに行くと、コロナ前とコロナ後の価格差に驚きます。ほぼ倍くらいの値段になっています。

 

板囲いは、ホームセンターで完成品が売られています。1組3,000~6,000円ぐらいです。サイズと強度の面で、使用目的には合わないので完成品を使うことはできません。

 

ホームセンターで木材を下見しているうちに気づいたことがありました。ホームセンターAには、使い古した木製パレットを無料でくれるという看板がありました。実際、店舗の前に10個ほど置かれていました。板材がちょっと傷んでいます。

 

そのことに気づいてから、ホームセンターBに行ってよく見ると、そちらでは木製パレットが1つ100円で販売されていました。置いてあるのが駐車場の隅で、看板もそこにあるので、それまでずっと気づきませんでした。こちらは、板材がしっかりしていました。

 

いろいろ考えた末に、木製パレットを10個買うことにしました。それから、他に必要な物をいくつか買いました。

 

レジに行ってパレット購入の意思を伝えると、男性店員がパレットを売っているはずはないと言い出しました。確かに、パレットには、それぞれの会社に返却するようにとペインティングされています。店員同士が何か話をし始めて、いろいろ電話確認したりしていました。結局、ある会社の物は販売不可で、それ以外はいいということでした。実は、その会社のものが欲しかったのですが、他社の物もそんなに悪くはないので、そちらを10個購入することにしました。

 

なにせ物が大きいので、無料貸し出しトラックを借りることにしました。フォークリフトで荷台に積んでもらいました。トラックは、15万キロ以上走行したものでなかなか運転しづらかったです。

 

パレット解体

パレットを板囲いに使用するには、パレットの一部解体と全部解体が必要です。一部解体とは、片側の板材を全部外し、反対側は板材を1枚おきに外すことです。そうすると、板囲い片面分が解体時に完成します。

 

全部解体は、その名の通りすべてを解体します。この時役に立ったのが、レシプロソーです。くぎ抜きやハンマーなどを使うと、板材が割れたり壊れたりします。そこで、金属と木材両対応ブレードを装着して、合わせ目から釘を切断することで解体します。そうすれば、板材が傷むことはありません。その後、釘を抜きます。

 

解体した、パレットの木材と板材を使って、板囲いを作りました。

 

パレットに使われている木材、板材

当たり前のことですが、会社ごとに、使われている木材、板材、釘が随分違います。面白かったのは、骨(?)に当たる部分に、2×4材を使っている会社があったことです。また、サイズは1cm未満の違いは当たり前となっています。板材は、ゆがんでいるものがたくさんありました。しかし、すべてに言えることは、みな丈夫であるということです。

 

木製パレットについて調べた結果

使用目的の中古木製パレットは、@500~3,000円で販売されていました。また、木製パレットを廃棄するときは、産廃業者に依頼するということでした。1kgあたり15円というのが一般的な業者の処理料金だそうです。そうして、無償譲渡の理由や低価格で販売されている理由がわかりました。

 

 

おわりに

板囲いに使用する木材と板材の予算は、1~1.5万円ぐらいでしたが、なんと1,000円で済みました。労力は大変かかりましたが、技術の習得にもなったので、とてもうれしいです。