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「何かを使う、買う、やってみる。」成功と失敗の物語

犬走り

犬走り

 

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「犬走り」とは、幅は短く長さがある空き地のこと。 総称的に使われることもあるが、建築上では、外壁下の基礎に対して隣接した通路状の部分のことで、主にコンクリートで作られる。 周辺の地盤よりも一段高くすることが一般的であり、幅は犬程度しか通れない。 犬走りを設けることによって、建物が泥はねを受けないようにできる。

引用終わり

 

 

コロナ禍になって、唯一とてもにぎわっていた場所がありました。それは、ホームセンターです。園芸とDIYのコーナーはたくさんの人でにぎわっていました。実は、自分もその中の一人でした。

 

外出はできなくて、仕事も待機状態、「何かをしなくては」そう思って考えたのは、家とそのまわりの修繕でした。古い家なのであちこち傷んでいるところがありました。

 

その一つに「犬走り」がありました。「犬走り」という聞きなれない言葉について知ったのもその時です。我が家の犬走りは、もうボロボロでしたので何とかしたいと思いました。

 

調べを進めて、「コンクリートモルタルの違い」「骨材としての砂利や砂」などほぼすべてのことについて何もわかっていないことを自覚しました。それから、材料、手順、気を付けることなどを事前にいろいろ学びました。

 

実際の作業

「壊して、廃棄して、正しい方法で施工する。」技術的にも費用的にもとてもではないけれど無理です。初めから素人施工であることを認識して、単に現状の上側に厚盛するだけにしました。

 

犬走りの修復はそうして完了しました。ついでだから、他にセメント材を使って修繕できる場所をすべて補修することにしました。詳細は省きますが、ホームセンターで購入したセメント袋は20袋以上になりました。冗談のような話ですが、似たような考えを持つ人が多かったのでしょうか、それとも流通の関係でしょうか、市内にあるホームセンターのセメント袋はすべて売り切れとなりました。

 

犬走りのその後で重大事案を発見してしまう。

犬走り 1

犬走り 2

赤い四角で囲んだ壁側のひびは、2011年東日本大震災の時にできたものです。一方、下側の犬走りのひびは、施工数か月後の2020~2023年にかけてできたものです。

 

犬走りのひびが小さいうちは、「やっぱり素人の施工ではだめだな。もうひびが入っている。」そう思っていました。しかし、時がたってひびが伸びてくると画像のようになりました。間違いなく壁のひびと連動しています。地盤が最低でも1~2mmほどずれているのかなと思います。

 

家の周りを一周して、壁と犬走りを再確認しました。幸い他の所にひびはありませんでした。

 

震災で直接被害を受けたところからかなりの距離はあるのですが、震度3~4程度でも揺れている時間が非常に長かったのでこのようになったのかなと思っています。自然の力の脅威をあらためて感じました。