本体は、縦長長方形の台に乗っている部分です。大きな台は、多目的スライド台でいろいろな用途に使っています。
ミニバレル研磨機と呼んでいるのは非力でおもちゃ程度だからです。まずは、ミニチュアを作って実験したいと思い作りました。仕組み的には、軸の方が動力で回転するか、ベルトドライブにするのが一般的かと思います。あくまでも有るもので作った実験機です。
材料
・TAMIYA ギアボックス (過去に何かの工作物で使用したもの)
・プラモ用タイヤ (過去に何かの工作物で使用したもの)
・DCモーター(HDDを分解して取り出したもの。ベアリングの代替品)
・電池ボックス(3Vのモーターなので2連直列)
・スイッチ(以前、安く買うために複数個購入したもの)
・塩ビパイプ(いつかの余りもの)
・自己融着ブチルゴムテープ
・その他 端材、ねじなど
購入品
・プラ容器 2個 100均で
とても非力なため、ガラス等重さのあるものは使えません。また、形状が円柱である必要があり、円錐台ではうまくいきません。今回、家に使えるものがありませんでした。
ギアボックスについて
組み換えはとても面倒ですが、ギア比を変えることにより数種類のスピードが得られます。今回は、トルクを上げるために最低回転数に設定しました。
作り方抜粋
簡単な作りですので解説は不要かと思いますが一部だけ取り上げます。
塩ビパイプは、よく見ると少し変形していて一直線ではありませんでした。そこで回り方を確認しながら台で微調整します。直角をとったり正確に作ったりするとむしろうまく回転しないので、現物合わせで調整します。
塩ビパイプは、ヒートガンで温めDCモーターに差し込みます。ねじ止めも接着もしません。台で挟み込むので外れることはないと思います。(いつも他への流用を考えているのできれいに分解できることが基本です。)
塩ビパイプの2か所に自己融着ブチルゴムテープを巻きました。バレルの幅を考慮して、ずれたり外れたりしないようにするためです。実験を繰り返しながら厚さ調整して最後の完成形になりました。
ビニルテープでもよいのですが、あのベトベトがいやでした。それから時がたつと硬くなってくるのでそこもよい点です。さらに、基本的コンセプト、失敗したらやり直す、必要なくなったら流用するという点でも便利です。自己融着テープは少し高めなのですが、最近は100均でも売られています。
はじめはもっとシンプルに
塩ビパイプとDCモーターの部分は必ずしも円滑に回転する必要はありません。実際、初めに作った時はその部分が違いました。画像にある多目的スライド台に、長いねじ棒を通して固定せず使ってもきちんと動作しました。
本当は
回転軸の方に重さがかかるようにして、ギア付きモーターの負荷を減らすのがいいかなと思います。しかし、仕組み、製作、工夫などはかなり大変になると思います。youtubeで見たのですが、100均の300円おもちゃ洗濯機でバレル研磨機に挑戦している方がおられました。実際、上部から回す仕組みでした。初めはとても大変そうでした。
動作テスト
初めの画像のバレルで動作テストしました。容器に水を9分目ほどまで入れて動作させました。時間は、1時間強です。
左のタイヤのナットがはずれました。それでもタイヤは外れませんでした。回転方向のせいか左の方だけいくら締めてもナットが外れやすいです。そこは接着してしまうことにしました。
バレルを乗せたときと乗せずに空回転させたときの音を比べました。少し変化があるので負荷がかかっていると思いますが大丈夫そうです。電池は熱くなりませんでした。モーターは少し熱くなっていました。
実験機なので故障や火災等に気を付けるため、人がいるときだけ使用することにします。本格的なものに比べ何時間も使用することはできないでしょう。音はちょっとうるさいです。
バレル
バレル内部には、攪拌を効率よくするための突起物か羽が必要なので、一つの容器に4か所、接着剤で木片を取り付けました。すぐに、「水物に木を使うのは間違い」と気づくも後の祭りです。ちなみに、ある達人の方は、縦長に4か所、シリコンを接着していましたが研磨中にすべて取れていました。
バレル内部の構造あるいは攪拌用の何かの取り付け方の工夫がこれからの課題の一つです。
研磨用メディア
研磨用メディアについて調べてみました。使われていたものを列挙します。
・爬虫類飼育に使う床材
・家庭用洗剤
・歯磨き粉
・台所用クレンザー
・ピカール
・酸性orアルカリ性お掃除用洗剤
・研磨機専用メディア
・クルミチップ
・竹チップ
研磨用メディアについてもこれから試していきたいと思います。しばらくこの実験機で遊ぶことになりそうです。
以下は、使用品とは違います。