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「何かを使う、買う、やってみる。」成功と失敗の物語

記念切手の価値

小学生の頃、切手収集を趣味にしていました。中学生になると他にやりたいことができて、切手・古銭専門店ですべて売却しました。

 

当時とても買えないような切手が二つありました。「月に雁」「見返り美人」といいます。今でも大変有名でそこそこの価値はあります。

 

さて、それから時が過ぎ、またなぜか収集を始めました。「メルカリ」「ヤフオク」が使えたので大変便利でした。金銭目的ではなく単純に楽しむためです。子供の頃、買えなかった切手が想像できない価格で買えるようになりました。昔の東京オリンピックの切手シートは当時数千円でしたが、現在は、百円の単位の価格です。

 

そうして、再び集め始めた切手だったのですが、ある時を境にまた収集をやめることにしました。それは、メルカリで規制が入り、切手の取引が禁止されたことにあります。ただの趣味として単純に楽しんでいたのですが、切手商から買ったりしてコレクションするのは少し気が引けました。

 

結局、人生二度目の切手売却です。ネットやテレビで有名なリサイクルショップ、専門の切手・古銭商などで調べました。欲張ってそんなに高く売ろうとは思いませんでしたが、ある程度の金額にはなってほしいと思いました。

 

ところが驚愕の事実を知ることになります。

『切手の買取は、額面の2割』

その業者だけかと思ったら他もすべてそうでした。買値総額は数万円でしたが、売値総額は数千円です。現在は、ほとんどのものが記念切手としての価値はありません。業者さんは、とにかく額面を電卓に打ち込んで、最後は0.2をかけるだけです。

 

その理由を聞けば納得せざるを得ませんでした。リサイクル業者が買い取った切手は、大口の顧客に販売されます。そこには、通常切手と記念切手の違いは存在しません。ただ、とにかく何かの経費を抑えるために使われるそうです。

 

それからひとつアドバイスをいただきました。郵便料金は過去に何度か値上げされました。その時点で、定形郵便物の最低料金未満の額面の切手は価値がないそうです。つまり、今でいうと、84円未満の額面である切手の価値が著しく低いということです。

自分で使えば額面金額相当にはなりますが、そんなに大量に切手を使う機会はありません。

 

そうして、切手の断捨離は終わりました。