第1話 数年前
1か月に一度くらいの頻度で行くお店のご主人から、パソコンが不調なので見てほしいと頼まれました。早速、電源を入れてみます。起動はするものの、なかなか読み込みが終わりません。
怪しさいっぱいだったので30分ほど放置しておきました。様子を見るとウィルス感染の可能性が疑われました。動作がもっさりしているものの何とか動きます。オンラインスキャンをかけてみて驚きました。300個以上のウィルスに感染していると判明しました。数のカウントは多かったですが、種類としては10個もありませんでした。
それぞれのウィルスに対する修復をネット上の情報を頼りに行いましたが、完全にクリアにはなりませんでした。何個かはどうしても残ってしまいます。OSの再セットアップを勧めてその日は帰りました。
実は、私、その日以来、そのお店には行かなくなりました。それは、モラルの低さに辟易したからです。パソコン内には、適法ではない手段で手に入れたソフト、データがたくさんありました。また、パソコン以外にもイリーガルな状況がありました。ウィルス感染は起こるべくして起こったのです。
第2話 SSD非搭載パソコン Cドライブ=1HDD 外部記憶装置1
所属しているスポーツサークルの仲間の一人から、平日の日中に電話がありました。過去に一度も電話がかかってきたことの無い方です。要件を聞くと、かなり焦った様子で答えました。「仕事中にパソコンを使っていたら動かなくなってしまった。大事な仕事ができなくて困っている。」ということでした。
早速、車でその方の職場へ行きました。そして、すぐにパソコンを調べました。ウィルス感染を疑って心配していたようでしたが、そうではありませんでした。Cドライブに設定されているHDDの容量に空きが無くなっていたことが原因でした。
知識としては知っていたものの、そのようなパソコンを見るのも症状をみるのも初めてでした。まず、標準搭載されている普通のクリーンナップを実行しました。その程度では、ほとんど空きはできません。次に、いろいろ聞きながら、削除して問題ないものを消していきました。移動してもよいデータは別ドライブに移します。そうして何とか普通に動くようになりました。それから、デフラグをして終了です。
その後、ファイルサイズのお話を少しだけしました。事務仕事系のファイルはとても小さく、動画・写真・画像は、比較にならないくらい大きいサイズであることです。確かに、普通にパソコンを使っているだけの方は、ファイルサイズのことはあまり意識しないかと思います。写真を扱うことが多いとのことだったので、写真は最初から外部記憶装置に保存することを勧めました。